リモートレリーズの必要性
星景写真を撮影するために必要なリモートレリーズ。
キヤノンのカメラを使っていたころは、メーカー純正のタイマー付きのリモートレリーズを愛用しており、バルブ撮影時やタイムラプスを撮影するときに活用していました。
S5IIはシャッターディレイ機能やインターバル機能があるので、必ずしも必須というわけではありませんが、自分の撮影スタイルではテンポよく撮影するために、なくてはならないアイテムです。
S5IIのリモートレリーズ事情
S5II購入時にもカメラと一緒にタイマー付きのリモートレリーズを購入しようと思ったのですが、なんとメーカー純正のリモートレリーズは発売されていません。
カメラに優秀なインターバル機能が付いているので、需要があまりないからだと思いますが、下記の理由で自分はないと困ります。
【理由1】60秒を超えるバルブ撮影をするため
S5IIはバルブ撮影機能が付いていますが、指定した時間が経過したら露出を自動的に停止するバルブタイマー機能がありません。シャッター速度は60秒までは設定できますが、60秒を超えるバルブ撮影する場合、レリーズ側で制御する必要があります。
60秒を超えるような露出時間が必要なのは、赤道儀を使用してたっぷり露出をかける場合です。自分の撮影スタイルでは赤道儀を使うのはごくたまになのですが、いざという時に長時間露出ができないのは困ります。
【理由2】夜間撮影時にカメラの設定をあまり触りたくない
夜の撮影では暗闇の中、不自由な環境でカメラを操作する必要があり、万が一誤操作によりカメラの設定が意図しない設定になってしまうと、戻し方がわからずちょっとしたパニックになることがあります。
そういうことを防ぐため、自分はインターバルの設定はレリーズ側で操作したいです。また、同じような理由で、ワイヤレスタイプのレリーズやスマホアプリも使いたくないです。
購入したタイマーレリーズ
純正オプションにはなかったので、こちらの社外品の製品を購入しました。
PHOLSY P6 タイマー リモートコントローラー
Amazonで探した限りでは、S5II用のタイマーレリーズはこれのほかにもう一つありました。そちらは1万円オーバーのお値段でしたので迷わずこちらの製品にしました。(記事を書いていて今更気が付いたのですが、これNikon純正のタイマーレリーズMC-36Aと外見全く同じですね。)
タイマーレリーズとしては一般的な、ディレイタイマー、露出タイマー、インターバルタイマーどれも備えており、満足して使ってました。しばらくの間はですが…
3か月経過後…
購入してから3か月ほど経過すると、力を入れてボタンを押さないと反応しなくなったり、1回しか押してないのに2回シャッターが切れたりするようになりました。
最初のうちは「安価な社内品だから作りが悪いのかな…」と気にしていなかったのですが段々症状がひどくなり、ついにはボタンを思いっきり押してもシャッターが切れなくなってしまいました。
応急措置
数年使った後ならともかく、こんなに早く壊れるような製品は買い直す気にもなりません。とはいえS5II用のタイマーレリーズはほかに発売もされていないので、なんとか延命できないか、ふたを開けて中身を見てみました。
注意:この記事を参考にして分解した結果、トラブルが発生しても当方は責任を負えませんのでご注意ください。


中身はこんな感じ。金属板が等間隔に並んでいて、ボタンを軽く押すと下の2枚が接触して半押しの信号を送り、さらに押し込むと3枚の金属板が接触し、全押しの信号が送られるようになっているようです。どうやらこの金属板が変形したおかげで、金属板が接触しにくい状態になってしまったようです。
一番上の金属板を少し上から押さえたら改善しないかと思い、こんな感じでふたの内側にテープを張ってみました。
完全というわけではないですが。接触不良はだいぶマシになりました。
ただ応急処置をした後、さらに数か月使っていたらまた同じように接触不良の症状が出てきてしまい、だんだん使うのが嫌になってきました。
あきらめてタイマーがない純正のリモートレリーズを使うべきなのかなと思うこの頃です。