はじめに
星空撮影では避けて通れない撮影後のレタッチ処理。
星空撮影のレタッチは人によっていろんなやり方があると思います。ただやり方を公開している人はあまりいないようで、ほかの人はどうやって処理しているんだろうか、とよく感じています。
自分のレタッチの方法を整理する意味で、私のやり方を紹介します。きっともっといい方法があるとは思いますが、あくまでも私流ということで…
なお、撮影後のRAWデータの後処理は厳密には「RAW現像」、「レタッチ」に分けられます。それぞれの意味はこんな感じだと思っています。
- RAW現像
- カメラが生成したRAWデータにカラープロファイル、WB、露出設定などのパラメータを適用し、RGBの画像データを生成する。
- レタッチ
- RAW現像で生成した画像データを全体または部分的に画像処理を行う。
ただRAW現像用のソフトでも部分的な調整やAIを使ったような高度な画像処理機能ができるようになってきていて、両者の違いはあいまいになっていると思います。
この記事ではRAW現像、レタッチの両方を含めて「レタッチ」として扱いますのでご了承ください。
レタッチのパターン
私がレタッチに使っているソフトは主に下記のソフトを使っています。
- Adobe CameraRaw
- Adobe Photoshop
また、データのセレクトにはAdobe Bridgeを使っています。
私が星空写真をレタッチする場合、下記のどちらかのパターンが多いです。
(1)Camera Rawだけで完結させる。
(2)Camera Rawで前処理を行った後、Photoshopで仕上げる。
今回の記事は「(1)Camera Rawだけで完結させる。」の紹介です。
レタッチのフロー
撮影データのセレクト
Adobe Bridgeで撮影データのプレビュー表示をざっと眺めながら、レタッチの対象データをセレクトし、★マークをつけていきます。一回の撮影で少なくても数百カットは撮影しますが、そのなかでレタッチ対象とするのは良くてだいたい1割くらいでしょうか。

カラープロファイルの選択
セレクトしたデータをCameraRawで開き、まずは「プロファイル」を選びます。Adobeとついている項目はAdobeが用意したプロファイル、カメラとついている項目はカメラで用意されているフォトスタイルです。
CameraRawの初期状態ではカメラのフォトスタイルは表示されませんので、一番下の参照ボタンをクリックして追加する必要があります。
今回はLUMIXのカメラで撮影したデータを処理していますが、カメラのフォトスタイルはカメラのメーカーごとに異なります。

私が良く使うのは下記の2つです。
- カメラ フラット
- Adobe 風景
カメラフラットにするとこんな感じになります。全体的にナチュラルな感じ。
天の川は強調具合は控えめで、地上のシャドウ部がつぶれずにしっかり出ています。

Adobe風景にした場合は、彩度とコントラストが高くなりフラットに比べるとこってりした感じになります。
天の川も強調されていますが、その代わり地上部のシャドウ部がつぶれています。

この状態はレタッチのスタート地点になります。これから明るさや色を調整していくので、どのプロファイルを選ぶのかは好みになりますが、自分が仕上げたいイメージ近い方を選ぶと楽だと思います。
私の場合は、
- 色鮮やかに仕上げたい場合…こってりしたAdobe風景
- 自分で星空をがっつり強調処理したい場合…余計な強調がされていないカメラフラット
という基準で選ぶことが多いです。
今回はAdobe風景の方を選びます。
ホワイトバランスの調整
次はホワイトバランスの調整です。どう調整するかは好みの問題ですが、空をニュートラルグレーにするのが基本だと思います。ヒストグラムのRGBの山がそろうように色温度と色かぶりを調整します。


地上付近の雲が黄色に色被りしていますが、空はだいたいニュートラルグレーになりました。
レンズプロファイルの適用
レンズ収差による周辺減光を補正するため、レンズプロファイルを適用します。
ゆがみと周辺光量の補正メニューがありますが、レンズによってどちらかしか設定できない場合があります。
私は歪みは補正せず、周辺光量の補正をやや控えめに適用します。

SIGMAのレンズを使う場合、PanasonicとSIGMAのプロファイルが2種類存在するようなのですが、Panasonicのプロファイルでは周辺光量補正ができないのでSIGMAのプロファイルを適用します。
このあたりは以前に記事に書きました。
いよいよレタッチ開始
準備がおわり、いよいよ本格的なレタッチ…なのですが、記事が長くなってきたので今回はここまでにします。
続きはまた後日…






































